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【短編集】ILY【R18】

第16章 あなたが全て*沖田総悟


ここがどこかは分かっていない。
剥き出しのコンクリート壁に囲まれて、3メートルの高さにある小さな鉄格子から見えるのは青い空。

どれだけ環境が悪かろうと、れんはここを出ようと思ったことは無い。

「あ…ご主人様、この、淫乱な雌豚にもお恵みを…」

「そんなにせがんで…何が欲しいのか言ってみろよ。」

「ご主人様の、濃厚な、ミルクを…」

「ほらよ。『美味しい大江戸牛乳』だ。」

犬が着けるような首輪を巻かれ、そこから垂れた鎖はコンクリートの床を這い、部屋の中央に聳える鉄柱に固定されている。

四つん這いのれんの目の前には、ペット用の赤い皿が粗雑に置かれ、高い位置から注がれるパックの牛乳をかろうじで受け止めていた。

「ご主人様、それではなく…」

「てめーがミルクをくれって言ったんでィ…ちゃんと飲まないと…」

「わ、分かりました…。」

ガタガタと壊れた洗濯機のように皿が踊り、溢れながら溜まった牛乳にれんが顔を近づけ舌を出す。

無様に飼われる彼女のご主人様は、真選組の一番隊隊長の沖田総悟だ。

れんは死人のような目をした彼が愛しくてたまらない…。

猫の如く牛乳を口の中へ運ぶれんの前で屈み、沖田は彼女のスカート部分を捲り、少し冷たい手で白い尻肉を撫で回す。

「こんな所に垂らして…厭らしいオネーサンでさァ。」

沖田の言いう通り、背中が大きく開いた黒いワンピースの胸元には、飛び散った牛乳が垂れていた。
それも横から伸ばした手の平で弄び、膨らみをやわやわと揉みしだく。

「あん、ンぐっ、かはっ、あ、ん…けほッ、」

身体を開発されたれんはもどかしい刺激でも感じてしまい、喘ぎ声を発した拍子に牛乳で噎せてしまった。

「やけに気持ちが良さそうと思ったら、忘れてたんでさァ…。」

四肢を戦慄かせて悶える彼女を笑って蔑み、沖田は片手を尻から秘裂にスルリとずらす。
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