第15章 セイレーン*リヴァイ
私は髪を振り乱して快感とは程遠い苦しみを訴えるが、秘部は彼のピストンに合わせて潮を数回に渡り発射する。
やはり体は素直だ。
抱かれて気持ち良くないはずがない。
充血して膨らんだ肉芽を摘ままれ、雁首に内壁を引きずり出され…これで悦ばない雌はいない。
「んあぁああ…!ひゃぅ、あ゛、あ、オ゛ぁ…」
私への愛は無くとも、交わることができればそれでいいんだ…。
テラテラと二人の下半身はお風呂上りのように濡れ、私のつま先からポタポタと潮や愛液が落ちる。
行き場を無くした快楽は私の中に溜まり、もっと彼が欲しいと滾る熱へと変わる。
神経は既に麻痺して常に達しているような感覚がするし、焦点の合わない双眸は天井をただ見つめていた。
「…ア…ぁ……あ…」
恍惚の波から逃れられなくなった私は快感の前に堕落した。
ひたすら揺さぶられ、子宮を撃たれ、精を搾取するだけの肉人形へと―――――――
子宮口を抉じ開けてられては白濁を吐き出され…彼の体力に畏れを抱くのはもう何回目だろうか。
ゴプリと粘ついた液を秘裂から流し、部屋に充満した情交の匂いが鼻腔を突く。
四肢は痙攣して力が入らず、だらしなく放り出されている。
「……ん…ァ…」
意識が朦朧とし、恍惚の波に呑まれた私は、何度目かも分からない彼の熱を感じた後に頭を白く飛ばした。
突かれれば小さな声を発するが、自ら動くことは無くなった私をそれでも貫くリヴァイ。
私が彼から解放されたのは随分と後の事だった。
朝、僅かに窓から漏れた光が部屋に差す。
「…あれ……?」
目を覚ました私は綺麗にワンピースを身に纏っていて、昨夜の事は幻なのかと一瞬だけ錯覚を起こす。
しかし体に残る倦怠感と疲れ、そして何より、秘裂から溢れる二人の体液が夢ではないと教えてくれた。
掠れた声も証の一つ。
「……行ってしまったのね…リヴァイ…」