第14章 鶴の一声*○空条承太郎、花京院典明
獣のような荒い息を吐き出し、一滴残らず花京院の奥に出し切った承太郎は、満足そうに菊穴から肉棒を抜いた。
グッポリ承太郎の形に広がった穴から白濁が流れ出る。
承太郎の精液はとても粘着質で濃く、花京院の内腿をゆっくり伝ってシーツに落ちた。
とんでもなくエロいので写真を撮ろうとしたが、カメラの限界が来てしまったようだ。
いくらシャッターボタンを押しても何も反応がない。
(うう…撮りたかった…悔じい゛ぃ゛)
カメラを片手に謎の涙を流し、子宮の疼きに悶える惨めな私…。
襲い掛かる孤独に訳も分からず立ち往生していると、私の名を呼ぶ声が聴こえた。
「…陽月さん……」
横向きに倒れ込んだ花京院の目がフラフラと私を捉え、微かに唇を動かす。
か細い声を絞り出し、何かを求めるように私に向かって手を伸ばした。
「花京院…?」
数回何かを掴む動作をし、空気を掠める花京院の指に私から手を触れる。
すると花京院の指が私の指と絡み、優しく手を引っ張られた。
「どうかしたの…?」
私は引かれるままベッドの上で膝立ちになり、花京院が身体を起こす。
承太郎は何も言わず、ベッドサイドに立って成り行きを見守っている。
「…陽月さんも、欲しいですよね…?」
「え…それって、」
花京院の言葉が何を意味しているか、確信はできないけど想像はできる。
首を傾げた私の手を今度は強く引き寄せ、私は花京院の胸の上に倒れ込んだ。
「自分で慰めていたのにまだ足りねぇのか。」
「えっ!?ちょ、承太郎!そこデリケートな話だからシーっ!」
倒れた時に手放してしまったカメラを承太郎が拾い上げ、後ろのテーブルに置く。
私の事なんか見ていないと思ってたのに…やっぱり承太郎は他の人と一味違った。