第13章 濡色*爆豪勝己
「うう、あ、はぅ…あァ…」
陽月の口は相変わらず、放たれた子種に歓喜する蜜壺と正反対だ。
身に起こった悲劇に涙を溢れさせ、実に可哀想な泣き声を出す。
これじゃあ、完全に俺が悪者だ。
…だけど俺が選んだことだ。
今更だよな…そうだ。今更なんだよ。
未だに消えない穢れた情欲だけが体を突き動かす。
体液でぐちょぐちょな下半身をぶつけて、痙攣する内壁を嬲る。
男根の表面には血管が何本も走り、まだ続けられると持久力を誇示していた。
パンパン…グチョッバチュッ…
淫猥な音色に身を投じ、本能のままに腰を振る。
浅い場所から深い場所まで、膨張した雁首で弄んで快感を叩き込んだ。
「これから、もっと俺と楽しもうぜ…」
「ひゃあぅっ…ああ、んあ、あ、はんぅ…」
精を出されたことで抵抗する意志が崩壊したのか、陽月はただ揺さぶられて泣きながら嬌声を零す。
耳に纏わりつく悲しい声を興奮材料に変え、俺は大きな律動を続けた。
俺の気が済んで陽月を解放したのは、あれから三度白濁を注いだ後だった。
陽月は力無く横たわり、肩で息をしている。
(…あれは邪魔だな。)
視界の端でキラキラと目障りに光る陽月の指輪に手を伸ばし、薬指から抜き去った。
陽月はそれすらも気付かず、遠くを見つめて無様に泣いている。
手の平に乗せた指輪を眺め、後で爆破してやろうか、と考えていると、壁際にある俺の携帯からメールの着信音が鳴った。
仲間に一斉送信されたメッセージは短く、とても端的だった。