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【短編集】ILY【R18】

第10章 傷*ラクサス・ドレアー


極上の媚肉が絡みついてくるナカは最高に気持ちがよく、亀頭を埋めただけで駆け抜けた快感に瞼が下がる。
口から熱い吐息が零れ、脳髄に痺れが走った。

雁首までも呑み込んだ肉筒を更に進んでいると、突然れんの身体が大きく跳ねた。

「あああッ!!はゥ…あ!」

まだ半分も納まってないが、どうやらイイトコロに当たったらしい。
ビクッ!と腰が前後に揺れ、れんの口から嬌声が飛び出した。

妖艶に締まった柔壁に息を潜め、腹の奥から昇って来る欲に耐える。

(やべぇ…)

声も無く俺に縋りつくれんに、何とか快楽を与えてやらねば。そう考えた俺は少し腰を引き、さっき良い反応をした箇所をゴリゴリと叩くように刺激した。

「あっああ、あ…んッ、ヒィ、ぁん!」

ザラザラとした表面を擦り続けると、れんが反り返って甘い声で喘ぐ。
細い脚が暴れてシーツを蹴り、力の抜けた腕が宙を彷徨う。
ナカが大きくうねって上下運動を阻み、次の瞬間には果てを迎えていた。

「…!あン、あああ!!」

波に巻き込まれた肉棒がブルリと大きく震え、血液が集中して膨れ上がった亀頭が上を向く。
湧き上がる快感に何も考えられず、管を流れてきた欲望を発射してしまった。

「…は、ハア…」

…マズい、外に出すの忘れてた…

慌てて陰茎を引き抜くと、ぽっかりと開いた穴からドロッと白い液が流れ出てきた。
賢者タイムが訪れた俺は体を硬直させる。
腰の震えが未だに治まらないれんは、目尻から涙を流して瞼を閉じていた。

「ん……!」

濡れた唇を噛み、何かを我慢する姿は、放たれた子種に感じているようにも見えた。

「れん、オレ…」

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