第1章 一時間目
夏の暑い日差しが降り注ぐ8月の午後。夏休み中の校舎には、遠くに聞こえる吹奏楽部の練習しか聞こえない。
私のいる英語準備室には、私の走らすシャーペンの音とクーラーの音。すると、パタパタッという足音が近づいてきた。
ガチャとドアが開く。
高「あーっ、涼し~」
貴「フフッ。お疲れ様です」
後ろ手にドアを閉めて、溜息をついたのは私の担任の高尾和成先生。黒髪で切れ長の目をしたイケメンの先生で私の兄の後輩さんです。
高「宮地さんは相変わらず厳しーねーw あ、お兄さん」
貴「すいません、ホント」
高「いえいえw ありがたいよ」
私の兄…宮地清志は、高尾先生の2個上で同じバスケ部だった。私…宮地#NAME1#とは、以前から知り合いだ。夏休み中、1年間ダブっている私の為に補習をしてくれている。
すいません(・・;) 次いきます……。