第7章 気まずい2人
「僕は1日で戻る気やけど」
だって、せっかくのチャンス(同室)やのにそれをみすみす逃すなんて惜しいやろ?
「それとな、もう1つ…」
またもや気取って話すマル。
その話がくだらなかった時ように、右手を備えておく。
「大倉には好きな人が居るらしいねん」
「は?ホンマに?」
「おん、ヤスが直接聞いたみたいやねん」
「誰か分かってるん?」
「まだやな…おん」
「…分かってんねん、誰かは」
「え?」
「僕、大倉の恋愛相談に乗ったから…誰かは分かってんねん」
皆には嘘つきたない…けど、大倉と喋らへんって約束したんや。