第4章 頼れる安田先輩
「どしたん?ヤス」
ヤスを迎え入れ、訪ねて来た経緯を聞く。
「亮が来たんや。僕らの部屋に」
「あ、そか」
ヤス達のとこへ行ったんやね。
そこが1番落ち着くん?
「どしたん?大倉。
なんか元気ないで?」
どんなに隠してもヤスはそれを絶対に見抜く。
だから隠さずにそのまま話す。
「楽しみやな?って亮ちゃんに言うたら…部屋出てっちゃって…」
その時の光景が脳裏に甦り、再び落ち込む。
「そっか…傷ついたやろ」
「おん…」
ホンマに傷ついた。
「あ、なぁなぁ大倉」
「ん?」
「いくつか質問してもええ?
聞きたいことがあんねん」
「おん、ええよ」
ヤスの聞きたいことってなんか興味あるかも。