第3章 部屋割り
ーinホテルー
「着いたぁーっ!」
両腕を広げ、満面の笑みで叫ぶマル。
「マル、やかましい。
他の人の迷惑になるやろ」
流石村上くん!周りのこともしっかり考えて…。
「罰金とかになったら敵わへんで。
もしそうなったらお前が全額払えや」
…でもなかった。
お財布の心配か…。
「おーくら、着いたで。
そろそろ起きてや」
ユサユサとヤスが大倉を揺する。
「おん…わぁったでぇ…」
「大丈夫なん?大倉」
「おん、大丈夫やで。すばるくん。
寝たら治った」
ニカッと笑う大倉。
「ホンマ?良かったわ」
「ほいだら部屋行くでー。
モタモタしてる奴は容赦なく置いてくでな」
「「「おん」」」
村上くんやったら、ホンマに置いてきかねない。