第2章 特別企画
「大倉の奴、忙しいんかな?」
「せやろな、ヒナ。疲れとるんやろ」
「エイトの皆さーん、これからホテルへ移動しまーす」
楽屋に入って来たマネージャーが言った。
「「「はーい」」」
大倉をヤスが起こし、マネージャーのあとに続いて駐車場へ向かう。
「えー、このあとの撮影は全て自分達で行うということで我々は誰1人として同行しないのは、ご存知ですよね?」
「おん、知っとる」
代表して村上くんが頷く。
「ホテルなどの予約はしてありますので、自分達で向かってください」
と、車の鍵を渡される。
「え、こっから自分らで?」
「はい、詳しくはここに書いてあるので…」
メモらしきものを渡される。
これもなぜか村上くんに。
…1番歳上は横山くんやろ?
横山くんに渡したら…ってアカン。
この紙失くされたら大変や。