• テキストサイズ

Last dream

第2章 第1章 残酷な世界


綺麗な満月の夜。

ある裏路地に少女が一人立っている。

辺り一面血の海であり、

少女自身、血まみれであった。

『...全て、全てなくなればいい。』

少女は少しかすれた声で呟いた。

全てなくなれば、

きっと辛い思いをしなくてもいいはずだから。

大切ななにかをなくしても、

悲しくなんてないから。

皆わかってるの。

わかっているのに、大切ななにかをつくる。

人間はなんて哀れなのだろう。

そして、人間はなんて

『醜いものなんでしょうね。』 

少女はフッと微かに微笑む。

『醜いものは全て私が消してあげる...』

この手で...

全て消し去ってやる......
/ 6ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp