【DIABOLIK LOVERS/短編集/R18】
第7章 俺の花嫁【無神ルキ】
『ルキ、居る?』
洗濯した服を畳んだ為、旦那であるルキの部屋の前に来ている。
親しき中に礼儀ありと言うから一応ノックをし、確認をした。
「あぁ、入れ」
中から愛しき声がしたため、そのまま扉を開ければ中に入った。
『これ、洗濯物乾いたから持ってきたよ』
「洗濯物か…適当に置いておけ」
『あ、うん』
とりあえずソファーに洗濯物を置いた。
「家畜、こちらへ来い」
『家畜って…何だかルキて出会った頃に戻ったみたい』
言われた通りに近くに行けば、ぎゅっと抱きしめてくれるルキ。
出会った頃は、よく家畜と呼ばれていた。
結婚した今ではちゃんと名前で呼んでくれる。
「ククッ、懐かしいな…」
『最近は名前で呼んでくれるもんね?』
「当たり前だ。俺の可愛い花嫁を家畜呼ばわりなんて出来るわけがないだろう」
そう言って頭を優しく撫でながら微笑んでくれるルキ。
まるで別人のようだ。
『ルキ…幸せ』
「今更だな…今までも幸せだっただろう?」
『それはどうかな…ふふっ、なんてね』
ルキに答えるようにぎゅっと抱きつく。
「名無し…」
チュッ…
ルキの優しいキスに心地良さを感じる。