第11章 久しぶりに会うと嫌な奴もなつかしい (吉原炎上編)
暗いので眼を凝らしながら歩いていくすると、
『!?』
追いついた先には万事屋ファミリーが云業と阿伏兎に挟み撃ちにされているところだった。
どうして銀時達が居るのか・・・・・・などと考えてみれば、万事屋の下のスナックに子供が転がり込んできたという噂を思い出した。
その子供が、神威達の狙っている子供なのだろう。
銀時達は私が誰なのか解っていないので、殺気を籠めた目で睨んでくる。
その時、云業が子供を捕まえた。
神楽「晴太ァァァ!!」
着物を着た神楽ちゃんが云業に向かって走っていく。
が、その手が云業に届く事はなかった。
神威「邪魔だ、どいてくれよ。言ったはずだ。弱い奴に、興味はないって」
神楽「・・・にっ・・・」
神楽ちゃんは何か言い掛けたが、神威に殴られ、下に落ちていった。
その衝撃によって、私たちの乗っているパイプの一部が崩れ、銀時達は落ちていってしまった。
あ・・・・・やっぱり兄妹か、あの二人。似てるとは思ってたんだよね。