第11章 久しぶりに会うと嫌な奴もなつかしい (吉原炎上編)
目を覚ますとそこは、春雨の戦艦でした。
『って、はいぃぃぃぃ!?なんでここに居んの?今までの全部、夢!?夢オチですか!?だとしたら寝すぎだろ!?』
一人でテンパっていると、部屋の扉が開いた。
阿「お?姐さん起きたか。騒がしいからなんかあったのかと思ったじゃねーか」
入ってきたのは32歳のオッサン・・・・じゃなくて、阿伏兎だった。
『何?私なっがい夢見てたの?じゃああれも全部妄想?うっわ~はずいわ~』
阿「いや、何か勘違いしてね?俺ら、姐さん誘拐したんだけど・・・」
融解?幽界?ユウカイ?誘拐!?
誘拐って拉致ったってこと!?私また、売り飛ばされんの!?
神「姉御ぉ~!!」
一人でまたテンパっていると、いきなり背中に衝撃が走り、そのままぶっ倒れた。
『いったぁぁぁ!!何すんのよ神威!!』
神「会いたかったんだヨ?久しぶりの再会なのに冷たいな~」
いや、会いたかったんだヨ?じゃねーんだヨ?ホントこいつらには振り回されっぱなしだ・・・・・とりあえず解った事は夢じゃなかったってこと。よかった~・・・
『何で私ここに居んの?てか、何で誘拐とかする必要があったの?』
神「姉御、顔が恐いヨ。般若みたい」
阿「まてよ姐さん。仕方がねーんだよ」
キレ気味で、指をボキボキ鳴らしながら迫ると、阿伏兎が訳をはなし始めた。