第8章 持つべきものは友達
沖「さてと、神山ァ。巡回行くぞ」
『あ!!逃げた』
普段は私と行きたがるくせに・・・・・
すると、突然隊士たちがダッシュで仕事に向かっていった。
ジミーとか、親指立てて笑ってるよ?
こういうときだけ空気を読むなぁぁぁぁ!!一人にしないでくれぇぇぇぇぇ!!
と、叫びたいができるはずもなく、こそこそと出て行こうとすると、煙草を吸いながら、胡坐をかき、まさに鬼のような形相のトシに見つかった。
土「瑠維」
昨日の可愛いトシはどこに行ったぁぁぁ!?ほんとに同一人物ですか、この人!?
『・・・は・・・はい・・・』
泣きそう、泣きそう、こわいよぉぉぉぉ!!
土「ちょっとこっちに来い」
そう言って、自分の膝を叩く。
え?そこに座れって?なに?首でも絞められるの?
恐る恐る近づき、そっと膝に座ろうとしたが、後ろに腕をひかれ、後ろから抱きしめられるような形になった。
何が何だか分からずに、そのままフリーズしていると、髪や首筋、頬にキスを落としてくる。
『ちょっ・・・・トシ!?』
土「総悟にも甘えさせてただろ?別にこんくらいいーじゃねーか」
いや・・・総悟の方がまだましですけど?トシのはたちが悪いからね?
私の首に巻きつけていた腕を、トシは腰に巻きなおす。
『へ?』
土「嫌かァ?」
そう言って、口角の端を釣り上げるトシはとても妖艶で、私はそれにふわっとキスを落とした。