第7章 自分以外の人が気づいてたりもする

今度のはさっきのものよりも長く、深いものだった。
息が続かなくなり胸板をたたくと、名残惜しそうに唇が離された。

土「こういうことだ・・・」

トシの顔は赤く染まっており、でも、それよりもきっと私の顔のほうが赤いだろう。

『・・・言葉にしてくれないと・・・伝わんないよ？』

こんな赤い顔でそう言われても、きっと可愛くないだろう。だが、今のトシをみると、いじらずにはいられない。

土「なっ！！・・・お前///」
『なぁんで私にキスしたんですかぁ？』

顔の赤みも大分引いてきただろう、私はにやりと笑った。

土「っ////わ・・・わかるだろ！？」
『わかりましぇ～ん』

とぼけた振りをすると、トシは私を思いっきり強く抱きしめた。

土「・・・好き・・・だ」

この男は私の肩に顔をうずめるのが好きなのだろうか？トシは呟くと、また顔をうずめる。

『フフフッ・・・よく出来ました』

サラサラの髪を撫でると、トシは、からかってるだろ・・・と拗ねたように言う。

『トシー、顔あげてよ』
土「んでだよ・・・///」
『ん～？キスしたいからァ？』

顔をあげたトシに触れるだけのキスを落とすと、トシはびっくりするように目を見開いた。

『私も好きだよ、トシのこと』

そう言って笑えば、またキスが落ちてきた。
長く、激しいキスが終わると、私は

『・・・トシのキス苦い・・・』

率直な感想を申しました。