第6章 自分の信念は貫き通せ (真選組動乱編)
バイクは爆発し、ひどい煙の中から出てきたのは、河上万斉。鬼兵隊の一人だ。
河「面白い。面白い音を出すな、おぬしら。白夜叉の方は、でたらめで無作法、気ままでとらえどころのない音は、ジャズにも通ずるか。いや、それにしては品がない。たとえるなら、酔っ払いの鼻歌でござる」
今度は私の方を向く。
河「舞鬼神の方は、刀を持てば・・・いや、血ぬられた戦場に立てば鼓動が変化する。自由気ままなジャズから・・・ふむ、音とは言えないが・・・恐ろしい人の断末魔の叫び声が聞こえる」
なんか・・・傷つくんですけど・・・
銀「てめェ、高杉のトコにいた野郎だな。オイ、人と話す時はヘッドホンとりなさい。どういう教育うけてんだ、てめっ。チャラチャラしやがって、近頃の若いモンは」
『いや、そこ?そこ言うの?』
銀「オイきいてんのか、オイ。バーカ!バーカバーカ」
子供かよ・・・成長しろよな・・・
河「坂田銀時。いや・・・白夜叉。それに、舞鬼神が何故真選組にいるでござるかバカ」
銀「てめっ、きこえてんじゃねーかよバカ」
アホ二人だな・・・
『あの男、やっぱりあんたらの息のかかった奴だったんだ。真選組の実権握らせて、幕府の間者とするつもりか』
河「背信行為を平然とやってのける者を仲間にする程、拙者達は寛容にはござらん。また信義に背く者の下に、人は集まらぬことも拙者達は知っている」
銀時は気づいたようで、
銀「!!じゃあ、あの男は」
そう問うた。
河「哀れな男でござる。己が器量、知る時はもう遅い
全て、砕け散った後だ」
その声を合図としたかのように、ずっと先に行った車両が爆破した。
『・・・なっ!!』
河「眠るがいい伊東。真選組もろとも」