第34章 漫喫では全力でくつろげ
機械には強い私は、情報攪乱機に必要な部品を集めて平賀の所に走って行く。
そしてその場で立ち止まる。
私は中に入り、そして立ち止った。
平「美人な姉ちゃんが来たと思ったら・・・・・恐ろしい服着てるんだな?」
平賀は私の方を振り返らず、機械を弄る。
私はその場に部品を置いた。
平「こりゃなんだ?」
『情報攪乱機に必要な部品よ。これで刀型の情報攪乱機を作ってほしいの』
平「・・・・あの兄ちゃんの事か・・・・・」
私はその一言に驚いた。平賀は振り返り、ニッと歯を見せて笑った。
平「お前さん・・・・銀の字の戦友らしいな」
『・・・・・まぁね・・・・・・』
平「この地球・・・・いや、この江戸が好きなんだな?」
私は力強く頷いた。
『もちろんよ!この江戸には・・・・・私の大切な人が居るの!それを護るためだったら何だってする!!』
平「銀の字そっくりな嬢ちゃんだな・・・・・わかった、その仕事、ひきうけてやろう!!」
私はその言葉に胸をなでおろした。
すると平賀が衝撃的な一言を呟いた。
平「嬢ちゃん、お前さんがやろうとしている仕事は、銀の字にさせたほうがいい」
『!?・・・・どういうこと?』
平「銀の字にも兄貴分としての矜持がある。お前さんは銀の字が好きだろう?大切な人ってのには銀の字も含まれる・・・・・・・なら、任せた方がいい」
『・・・・・私にとって銀時は本当に大切な存在・・・・でも、あいつが望む事は私もなるべく協力したい・・・・』
アニキってやつは分からない。でも、このじいさんの言った通りだと思う。
『気に食わない・・・・・けど、そうすることにする』
平「銀の字には・・・・・」
『私の口からはとてもじゃないけど言えない。お願いする』
私はそう言うと、踵を返した。
『無茶は・・・・・させたくないんだけど・・・・な』
もうすぐで日付が変わる。
私は暗い空を見上げた。