第4章 裏切り者って何かかっこいくね? (真選組動乱編)
私たちは狭い路地裏を走っていく、トッシーが何か言ってるけど、構うものか。前から突っ込んできたパトカーを神楽ちゃんが怪力で止め、私が中にいる隊士をぶん殴った。
難なくパトカーを奪い取ると、そのまま全速力で銀時が運転していく。
すると、銀時は無線を取った。
銀「あー、あー、こちら三番隊、こちら三番隊、応答願います。どーぞ」
無「土方は見つかったか?」
私はそれを聞くと、銀時の手から無線をむしり取った。
『一番隊に所属している隊士、藤間瑠維に妨害されました。どーぞ』
銀時はにやりと笑った。
銀「誰にもつかないんじゃないのか?」
『あんな男の下で働くなら、どこぞのニコチンマヨラーについた方がよっぽどマシ』
再び、無線がつながった。
無「やはり、あの女も土方派だったか・・・まあ、いい。藤間もろとも土方を殺せ。近藤を消したとしても、土方がいたのでは意味がない」
『・・・やっぱり・・・』
嫌な予感的中!!
無「近藤暗殺を前に、不安要素は全て除く。近藤、土方、両者が消えれば、真選組は残らず全て伊東派に恭順するはず」
新「近藤さん、土方さんを暗殺?」
あの男、二人を殺して、上にあがるつもりか・・・実力じゃ敵わないから・・・かな?
無「伊東派以外の隊士に気づかれるなよ。あくまで攘夷浪士の犯行に見せかけるのだ。この段階で、伊東さんの計画が露見すれば、真選組が真っ二つに割れる。
近藤の方は半ば成功したようなものだ。伊藤さんの仕組んだ通り、隊士募集の遠征につき、すでに列車の中」
長い~・・・てか、もう露見しまくってますよ?聞きまくってますよ?
無「つき従う隊士は、全て伊東派の仲間。奴はたった一人だ。近藤の地獄いきは決まった」