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苦しみの中の幸せ Part2  (銀魂 土方落ち)

第30章 いざ開戦!!


近「いや・・・・・そうなんだけれども・・・・」

近藤さんは困ったように眼を忙しなく動かす。それもそうだろう・・・・・今まで仲間だった女がいきなり帰ってきて、しかも犯罪者になってんだから。

『びっくりしました?自分たちを裏切った女が、こんな姿でご帰還だなんて』
近「いや、そんなことはないよ!!みんな瑠維ちゃんが帰ってくるのを信じてたからね!!」

うっわ~・・・・近藤さん、あなたって人はどこまでお人よしなんですか?あなたは底なしのいい人ですか?
これは・・・・路線変更しとかないとまずいな・・・・

『何言ってるんですか?私がこんなクズみたいな星に戻ってきた?冗談はよしてくださいよ~』
近「・・・・・え?」
『私はただ、春雨のメンツと自分自身の名誉と名声の為にここに来たんですよ?』

私は驚いている近藤さんに近づいた。そして頬に手を当て、私の顔と近藤さんの顔を近づける。
オエッ!!気持ち悪!!

『地球への滞在はその為の布石だったんです。まんまと引っ掛かってくれてありがとうございます。猿山の大将さん』

すいません!すいませんんんんん!!
思ってません!思ってませんからァァァァァ!!

近「瑠維ちゃ・・・・・」
『つまり、あなたに向けた笑顔も気持ちも・・・・全て偽りだったんですよ?鬼の副長さん』

私は近藤さんの隣りに居るトシに眼をやった。

『やっぱり猿は猿ってところね・・・・・・・宝の持ち腐れよ?こんな大将についていっては・・・・・・!?』

言い終わらないうちに私の頭上を二本の刀が横切った。それはトシと総悟のものだった。
あ~あ・・・・キレさせたな・・・・私。

沖「最初からそれが狙いだったんだな?」
土「やっぱり女ってのはどこまでいっても化粧だな」

・・・・・泣きそう・・・・

『そりゃそうでしょ?私はあなた達には興味ない。私の興味は、自分のことだけよ。・・・・・あとは神威くらいかしら?』

私はそう言うと扉に向かって歩いていく。途中で立ち止まり、笑った。

『せいぜい私の為に働いてくださいね?お侍さん』

そう言い残し、私は扉を開けそして廊下に出た。
そのまま私は扉にもたれかかった。中では私を罵る言葉と何かが倒れる音がした。

『あ~あ・・・・・これで嫌われちゃったなァ・・・・』

私は静かに呟いた。

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