第28章 団子は地球の文化です!!
江戸城を出てから、神威は何か考えているようで、全く喋ろうとしなかった。
・・・・何かって・・・・何を?
何か・・・・神威が真面目な顔してると・・・・逆に怖いんですけどォォォ!?
嫌ァァァ!!この子何考えてんのォォ!?
怖いよ~怖いよ~てか、鳥肌が・・・・・
神「さっきから心の声、ダダ漏れだよ?姉御」
神威はそう言うと、私の顔を覗き込んでくる。
私は神威から顔をそらし気味で・・・・
『え?あ~そうだったんだ~。ごめんね~』
と棒読みでセリフをお送りした。
すると神威は今までの真面目な表情とは打って変わり、ニコニコと笑っている。
あ、これもこれで怖いわ。
神「それにしても・・・・・美味しそうな匂いがするね」
え?その事考えてたの?真面目に?
神「姉御的にはどこが一番おすすめ?」
『う~ん・・・・・私的にはあの店かなァ?』
私は一軒の甘味所を指した。
すると神威は、
神「じゃあ、あそこにする」
そう言ってその店めがけて歩く。
銀時といつもあんみつを食べていたところだ。
あそこはあんみつもさることながら・・・・団子が美味い。
甘味所の前につくと、神威は長椅子に腰かけ、注文していく。
・・・・・あれ?これ誰がお金出すの?
神「あ、これ全部姉御持ちで」
『ハァ!?私の事、破綻させる気ィィ!?』
交渉の末に割り勘になりました。
神威は、あんみつに団子を二十本、それとお汁粉とわらび餅を注文した。(さすがに割り勘となると、量を減らしていた)
私は団子を三本とお汁粉を頼む。
頼んだ品が運ばれてくると、神威は無我夢中で食べ始める。
周りからは・・・・白い目で見られる。
ちょっと!?何か私がふだん、何も食べさせてないみたいじゃん!?もうコイツと並んで食べるのいやだ・・・・
『あ、美味い』
私は団子を口に放り込んだ。