第22章 今はnow、昔は・・・・・・昔?
すると予想通りの反応が・・・・・
土「はぁ!?な・・・何言ってんだよてめーは・・・・そんなわけねぇだろ」
と言いながら、マヨネーズを握りつぶした。
『はいはい、そーですね』
私はトシの手や床に飛び散ったマヨネーズを拭きながら生返事をする。
土「し・・・信用してねーだろ!」
『いーえ。そんなことはありませんよ』
土「棒読みじゃねーか!」
『そーですか?』
それでもなお反論しようとするトシを笑うと、私はイスから立ち上がった。
『ま!そんだけ元気があればいいでしょ。しばらく戻ってこないでくださいね?仕事が増えますから』
土「・・・オイ・・・誰がいつお前の仕事増やした?」
『今現在進行形で』
土「俺は見舞いに来てくれなんざァ、頼んだ覚えはねぇ」
『近藤さんに頼まれたのよ。トシが寂しがってるから会いに行ってやってくれ、ってね』
土「・・・・・はぁ・・・・」
トシの反応を見て笑うと、私は病室から出て行こうとした。しかし、それは遮られた。言わずもがな、トシによって。
土「瑠維」
『ん~?』
土「・・・・ヒマなんでな。・・・まぁ・・・来たかったら来ていいぞ」
『うん、解った。私の顔が見たいから毎日でも来いって事ね?』
土「あ?・・・ちっ違ェから!!俺はただ・・・・」
『あ、じゃあもう来ない。代わりに総悟に行かせよっかな~?』
私が茶化すように言うと、トシは少し頬を染めながら頭を掻いた。
土「あー・・・・お前が来い。・・・つーか来てくれ・・・」
『はいはい。言われなくても解ってま~す』
べぇ、とトシに向かって舌を出した。
そして病室を出て歩き出した。
『此処にはね・・・・愛した人が居るのよ・・・・』
あの男にも理解してほしい。
本当は優しい・・・・いや、優しすぎる彼に・・・