第4章 裏切り者って何かかっこいくね? (真選組動乱編)
『そ~ご~、入るよ~』
入ったのはいいが、爆睡している総悟。
『・・・お前が来いっていったから来たのに・・・』
さっきの事といい、今といい、何この自己中どもは・・・振り回されるこっちの身にもなれよな・・・
私は総悟の寝ている隣に腰掛け、思いっきりアイマスクを引っ張り、そして、放した。
パチン!!
という音が鳴り、総悟は嫌そうに体を起こした。
沖「なにするんでィ、瑠維」
『人のこと呼びだしといて、その態度はないでしょ』
頭をはたいてやると、恨めしそうにこちらを睨んでくる。
『話って?』
沖「土方さんのことでさァ」
『トシ・・・最近見ないけど・・・』
トシの姿を最近、まったくと言っていいほど見ていない。
少し、気にはなっていたが、調べようとまでは思わなかった。
沖「土方さん、妖刀のせいでああなったらしいんで」
『ああ・・・やっぱり』
沖「で、無期限の謹慎処分、喰らってまさァ」
『え・・・・マジ?やばくない?』
沖「俺としては問題ないんですがねィ・・・瑠維が悲しむんじゃねェかとおもいやして」
なんで、私が悲しむの?
沖「俺ァ、土方さんが大嫌いですが、瑠維も近藤さんも、土方さんがいねーと元気がねぇんでさァ」
私、めちゃくちゃ元気ですけど・・・
沖「てことで、連れ戻してきてくれやせんかねェ?」
・・・・ああ、何だ、総悟が寂しかっただけね。
沖「伊東のことは俺に任せといてくだせぇ」
『・・・わかった・・・ついでに、近藤さんのことも頼むわ』
沖「それはもちろんでさァ」
私は立ち上がった。