第18章 昔の事を語っている奴は、たいてい寂しい奴だ
土「つーかお前さぁ・・・・本当にあの舞鬼神なのか?」
トシは自分の指に私の髪を巻きつけながら言う。
『なんで?そういう風に見えない?』
首を傾げながらそう言うと、ポンと頭に手を乗せられ、頭を撫でられる。
土「いや・・・・こんな細ぇ体で、子供っぽい性格だからよ。俺ァ、攘夷時代の英雄ってのはもっと風格があるのかと思ってたからな」
トシは真剣な顔をして言う。
・・・・・・私よりももっと風格の無い、死んだ魚の目をした男もいますがね・・・・・
ああ、もちろん銀時ですよ?
『風格?』
土「桂や高杉には何かしら思うんだよ。こいつらは俺らとは辿ってきた道が違うってよ・・・・」
私はそれを聞いた瞬間、思いっきり吹き出してしまった。
トシは怪訝な顔をするが、私はそれどころじゃない。笑いすぎて腹がよじれる。
『アッハハハハ・・・・・風格?風格ゥゥゥ!?ヅ・・・・・ヅラにそんなの無いでしょォォォ!晋助はまだしも・・・・・ヅラには無いないないないィィ!』
土「お前・・・・・アイツらと知り合いか?」
知り合いも何も・・・・・ねぇ?
私は何とか笑いをこらえる。
『わ・・・・・私と・・・・・あの二人は・・・・・同門の・・・・出・・・・だから・・・・あーもうダメ!!限界ィィいひゃひゃひゃひゃ・・・・』
あれのどこに風格あんのよ?人妻好きの変態に?ロン毛に?
アイツに無いもの。それは風格!!これ絶対!
土「・・・・笑いすぎだろ・・・・」
『だって・・・・だってェ・・・・・あんなののどこに風格があんのよォォ!?狂乱の貴公子とか・・・・・・ただのロン毛の人妻好きのバカでしょォォォ!?』
この後、私は死ぬかと思うくらい笑っていました。
まぁ、なにはともあれ・・・・・・結果オーライということで!!