第16章 喧嘩には仲裁が必要
街を歩いていると、いつの間にか雨が降ってきた。
最初は小降りだったが、だんだんと本降りになってきた。
雨が私の体を冷やしていく。そして、熱くなっていた私の頭を冷やしていく。
『・・・何で・・・私あんなこと・・・そもそも私が悪いのに・・・』
先程の事を思い出し、後悔が募っていく。
『・・・・・・・何で・・・』
事の発端は私の行動にあるのだ、私が怒っても意味がない。
『・・・・屯所・・・・戻りたくない・・・』
屯所以外に行くところと言えば、銀時の家以外宛てがない。
『・・・・・あいつの世話になりっぱなしだ・・・・』
私は万事屋までの道をとぼとぼと歩いて行った。