第15章 言い訳が上手い奴ほど、頭がいい
『・・・・・・』
現在の状況を説明しま~す!!
銀時は帰らせられました。私は屯所の中に入りました。
で、何故か・・・・・・・・取調室におります。
『・・・・・・』
目の前にいるのは、もちろん不機嫌・・・を通り過ぎて変なオーラが出ている、鬼の副長さんと・・・・・・怒ってるのか怒ってないのか解らない、泣く子も黙る、真選組局長さんでございます。
『・・・・・・』
アハハハハハ・・・・・
なんか・・・恐いんですけど?何で誰独りとして喋らないんですか?なんか敬語になっちゃいましたよ?
『・・・・・・』
誰か喋ってェェェェェェ!!
近「瑠維ちゃん?」
『はっはい!!』
おおおおおおおお・・・
近藤さん・・・声がめっちゃ低いっすよ?なんか緊張しちゃって背筋がピーンってなりましたよ?
近「ここがそんなに嫌なら辞めてもらっても構わないからね?」
『・・・・・・・』
すいません・・・・・・何か色々すっとばしてません?私が何してたと思ってるんですか?
『・・・・あの~・・・突然居なくなったことは謝ります・・・・けど・・・あの・・・・私が何してたと思ってるんですか?』
近「何って・・・・・実家にでも帰ったんじゃ・・・」
私は倦怠期の主婦かァァァァ!!意味わかんねーよ!!何でそうなんだよ!?
『すいません・・・・私に実家なんて無いですし、そもそもそんな事してる暇ありませんでしたから』
殺されそうになってましたから、ほぼ誘拐されてましたから。
土「なら何してた。他の男の家にでも転がりこんでたか?」
・・・・オイ、トシ・・・人の事なんだと思ってんだよ・・・どんだけ尻軽な女に見られてんだ?
『・・・・・そんな事してる暇なかったって言ってんじゃん・・・・・何?そんな風に思ってたの?・・・こっちは死にかけてたっていうのに・・・』
近「え?・・・死にかけてたって・・・?」
『だから、誘拐されてたんですってば!!!!』
嘘八百・・・・半分本当の事だけどね。
予想通り近藤さんとトシは固まってしまった。
私はそんな二人に瑠維ちゃん誘拐劇(もちろん嘘)を聞かせた。