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苦しみの中の幸せ Part2  (銀魂 土方落ち)

第14章 生きるも生かすも・・・あなた次第です。 (吉原炎上編)


神威「・・・ねご・・・あねご・・・」

私は神威の呼び声で目が覚めた。

『んぅ~~~~・・・』

私は起き上り、思いっきり伸びをした。
神威の方を見ると、屋根から飛び降りようとしている途中だった。

『あり?帰るの?』
神威「まぁね。途中で拾い者していくけど・・・」
『拾い者?ああ・・・阿伏兎のことね・・・』

神威の隣に立ち、髪をくしゃくしゃと撫でた。

『生意気なクソガキが・・・・人の事さんざん振り回しやがって・・・・・』
神威「楽しかったヨ。俺はね」
『・・・こっちは全然よ・・・ったく・・・』

何でこんなガキに振り回されないといけないのよ・・・

神威「銀髪のお侍さんとが死なないように見張っててね?俺、気にいっちゃった」
『あ~あ・・・神威に目ぇつけられるなんて・・・死んだも同然ね』
神威「あと、出来の悪い妹もお願いするよ」
『神楽ちゃん?あの子は強いから大丈夫よ』

きっとあの子は神威と同等・・・いや、それ以上になるだろう。

神威「じゃあ、よろしく頼むよ?」

神威はそう言って、前に向き直った。だが、私は神威を呼びとめた。

神威「なに?」

不機嫌そうに振り返った神威は再び私の方に向き直る。

『春雨内で、油断しちゃダメよ?信用してる奴にかぎって裏切るんだから・・・。それに、切れすぎる刃は嫌われる・・・アホ・・・阿呆提督には気ぃつけな。無能なわりには頭がきれるから』
神威「わかってる・・・心配しなくても大丈夫だよ」

そう言って神威は後ろ向きのまま飛び降りた。手を振りながら、子供みたいな笑顔を残して・・・
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