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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第20章 側にいたい




征十郎は私を抱きしめ、あの頃のように…それ以上に優しく頭を、額の傷跡を撫でてくれる。


「今まで沢山傷つけてしまったね…すまない。それでももう一人の俺が華澄を手放せなかったのは…きっと心の底ではずっとあの頃のまま君を想っていたからなんだと思う」

「うん…」

「だから、これからは傷つけてしまった分…もっと大事にするよ」

「うん…っ」


少し私を離し、征十郎は顔を傾ける。



「好きだよ」


そう呟く征十郎に、私はゆっくり目を閉じた。

触れるだけの優しいキスが降ってきた。

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