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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第20章 側にいたい




そして、真剣な表情を見せて口を開いた。


「行くな」

「…せ…じゅう…ろ…」


決めていたのに。

もう彼の前から姿を消すと決めていたのに。

なのに。

想い人に言われただけで私の決意はこんなにも揺らいでしまう。


「ここにいるんだ」


力強く、私の目をハッキリと見据え征十郎は言う。


「…はい」


私が溢れる涙を隠しながら俯き、小さく答えると、体育館はわぁっと盛り上がった。


「ふぅ…とりあえず一安心だね」

「ったく。世話が焼けるぜ」


コタちゃんと永ちゃんは安堵の息を漏らしながら言った。

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