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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第18章 おかえりなさい




だが、その時。

征十郎のドリブルの切り替えしから火神はアンクルブレイクで倒れ込み、征十郎はシュートを放つ。


「いいや…勝つのは…俺だ。洛山を討つなど百年早い!」


ボールがネットをくぐった。

残り41秒…点差は再び7点へ。


「DF!全員集中しろ!止めれば終わりだ!!」

「「「おおう!!」」」


誠凛にとって一秒でも早く点を取りたい場面でのこの洛山のDF。

さらに火神にはコタちゃんと黛さんのダブルチーム。


「伊月!」


木吉さんが叫ぶと、伊月さんから木吉さんへボールが回った。

そこから永ちゃんに当たる木吉さんだが、もう膝が限界であることは明白。

ボールは日向さんへ渡るも、レオ姉のプレッシャーでシュートが撃てない。


「主将!!」

「マークを緩めるな、葉山!黛!」


征十郎が言った時には、日向さんからテツ君へ、テツ君から火神へ横のロングパスが回っており、二人が慌てて跳んだが遅かった。


「うおおお決まった!!火神の3Pー!!4点差ー!!」


残り27秒。


「DF!!すべてを懸けろ!!」

「「「おお!!」」」


誠凛はこれ以上ないほどいいDF。

だが、洛山は全く動じない。

このまま24秒使い切ったところで、残される時間は3秒。

仮に3Pが入ったとしても洛山の勝ちだ。

だが、帝王のプライドからシュートは必ず撃つはず…それも間違いなくC勝負に持ち込んで。

それを見破られませんように…何事もありませんように…!

そう祈るしかなかった。

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