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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第17章 もうやめて




だが、そこに征十郎が歩み寄る。


「…赤司?」

「玲央たちの言う通り、先程までのプレイは失態だ。下げるのが当然の選択だろう。だが、お前の力はまだ必要だ。下げたりするものか」

「…え?」

「なっ…!?」


征十郎の言葉に、誰もが驚きを隠せずにいた。


「ちょっと…え?赤司!?」

「火神がゾーンに入っている間…暫く僕の動きは制限されそうだ。パスを出す。OFは頼むぞ。洛山の勝利のために期待しているよ」


ポン、と黛さんの肩に手を置いた征十郎。

その表情は、何を考えているのかわからないようで、冷たく、私の顔から血の気が引いてゆく。


「(…違うわ…期待なんてしていない……あなた、黛さんをどうするつもりなの…!?)」


『T・O終了です』


試合再開、洛山からの攻撃。

黛さんは試合に出続けていた。

征十郎が言うのなら、と異を唱える者はいなかった。

そして、征十郎対火神。

それを見た黛さんは征十郎の背後にまわり、パスを待った。

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