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青春あやまち論2【黒子のバスケ】
第16章 奇跡は起きない
その後の展開は誠凛も堅実に返すが、ペースは洛山。
そして、前半戦終了間際。
「なっ…まさか…」
黛さんのパスから、征十郎がアリウープを決めた。
ギャラリーからは凄い歓声が上がった。
「なん…だと…」
「お前ら大型選手の専売特許だとでも思ったか?こんなものやろうと思えばいつでもできる」
誇示、とでも言うのか。
征十郎がアリウープを決めたことによって誠凛の心は完全に折られたも同然となった。
もう…奇跡は起きない。
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