第15章 洛山のマネージャー
私もここまでか、と思い知らされる。
「マッチアップは…そうだな。僕は5番、伊月。玲央は4番、日向。永吉は7番、木吉。小太郎は10番、火神。黛は11番、テツヤで行こうか」
「わかったわ」
「おう」
私のノートを覗き込み、征十郎が言った。
それにレオ姉たちは、各々答えた。
「時間です」
樋口先輩がインターバルの時間が迫ったことを告げる。
それを聞いた選手たちは立ち上がり、控室を出た。
『これより10分間の休憩に入ります。洛山高校・誠凛高校はアップを開始して下さい』
三位決定戦の折り返し。
決勝戦二校の登場に会場は、これまでにないような盛り上がりを見せた。
「おおおお、出たぁー!!ついにここまで来た、新星・誠凛!!」
「そして迎え撃つ、前年王者…皇帝・洛山!!」
エンドラインに並んだ二校の選手が礼をしてコートへ入った。
「まずは軽くレイアップからだ」
征十郎の声で洛山の選手はボールを持ち、アップを開始した。
ただのレイアップ。
だが、それを見た誠凛の選手はゾッとした表情を見せていた。