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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第13章 歯痒い…



なんてことを思い出していると、声がかかる。


「藍川ー、そろそろベンチに入る準備するぞー?」


洛山の試合の行われるコートの前試合の残り時間が五分となり、樋口先輩が私を呼びに来た。


「わかりました。行きましょう」


さあ、私の高校初の全国の舞台。

そして…私の勝負。





洛山の初戦は勿論、圧勝。

だが、今日の試合も征十郎は出場しなかった。

出る必要がない、と答えるのは目に見えてわかっているので、あえて理由は聞かなかった。


「他の皆も勝ち上がったようね」

「ああ」


洛山の前の時間帯に行われていた誠凛も陽泉も無事勝ち上り、その後の海常も秀徳も勝ち残った。


「…祥ちゃんの福田総合も残ったわ。このまま行けば黄瀬と当たるわね。別に黄瀬の試合なんて興味はないけど」

「相変わらずだな」


征十郎は少し笑ったようにして私を見た。

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