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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第8章 我が儘か



「僕は別に玲央たちと馴れ合うな、と言っているわけではない」

「え…?」


何をおっしゃる。

この間、そう言ったばかりでしょうに。


「馴れ合うのは構わないが、最優先事項は僕だと言っただけだ」


……。


「ま、紛らわしい言い方しないでちょうだい!」

「勝手に勘違いしたのはそっちだろう」

「そうだけど…」


え、何?

つまりは、私がレオ姉たちといくら仲良くしようと、征十郎が最優先事項であれば、それはどうでもいいってこと?


「(わ、我が儘かっ!)」


紛らわしい言い方に、あの目。

そりゃ誰でも勘違いするに決まってるじゃない。


「それと、もう一つ。きちんとあいつらがメニューをこなしていたのかチェックしておけ」

「わかりましたわよ」


私を勘違いさせたことに対する弁解も何もなく、新たな指令を私に下す暴君。

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