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希望の果てにあるものは
第12章 記憶
『ひ、いっ!』
拘束されて顔をあげさせられる。
首に熱いものが近づいてくる。
『な、んで、こんなことをっ……!』
『――――逃げられないようにするためだよ』
男はそう言って、私の首に焼印を付けた。
肌が焼ける音がする。
痛い。けど、気絶できるほどの痛みではなくて。
数秒のことのはずなのに、永遠にも思える時間が過ぎたような気がした。
ああ、たしかに、逃げようなんて思えなくなってしまいそうだ。
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