• テキストサイズ

希望の果てにあるものは

第12章 記憶


『ひ、いっ!』


拘束されて顔をあげさせられる。
首に熱いものが近づいてくる。


『な、んで、こんなことをっ……!』

『――――逃げられないようにするためだよ』


男はそう言って、私の首に焼印を付けた。

肌が焼ける音がする。
痛い。けど、気絶できるほどの痛みではなくて。
数秒のことのはずなのに、永遠にも思える時間が過ぎたような気がした。


ああ、たしかに、逃げようなんて思えなくなってしまいそうだ。

 
/ 114ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp