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希望の果てにあるものは

第16章 崩壊





「あ、れ?」



ここを私は知っている。

地下にあったらしい建物から出て階段を上って、地上へ出た。
目の前に広がるのは見慣れた街の景色。
休みの日には必ずと言っていいほどに来る場所。
けど、人間はなぜかいない。
いるのは私の邪魔をした化け物、確か、名前は【Failure】で、あ。

ああそうだ、思い出した。
自分が誰なのかも家族のことも友達のことも建物の中での出来事も全て。
誘拐されて実験台にされてみんなに出会って、それから、それから。


「あ、あ、ああ」


私が、みんな、殺した。


「ああああああああああああああああああ!!!!」


 
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