第2章 卯の花月
月島蛍side
体育館を目指していたら
その先にいたのは桔梗レノンと王様・・・
なんで朝からあの二人を見ないといけない訳??
しかもなんだか
王様が顔赤いし
イライラする・・・・・・・
それから日向が別の方向からやってきて
王様は桔梗を置いて走って行った
桔梗は追いかけることはしないで
そのまま歩き始めようとしていたのでイタズラをした
王様と何はなしてんの?って聞きたいけど
別にあんまり気にしてないから聞かないけどさっ
後ろを振り返って
僕が掴んでいたカバンから僕の手を叩いた
痛くはなかったけど
なんかイラッてしたから
見た目女の子って言ったら
本当に怒られた
これで二度目・・・・・・・
そしたら言い返されてしまったし
本当に面白みがないタイプ・・・
反応が薄いし
そんなことで怒る必要なくない?
ってか僕といるときほとんど無表情か怒っているときじゃん
なんなの?
そしてまた歩き始めると桔梗は
初めてその二つ以外の表情を見せていた
それはとても悲しそうな表情だった
悲しそうな顔して
『もう・・・そう言われるのは慣れましたのでご安心を』
先輩たちも最初は勘違いしてたって言ってたけ?
そもそも本当のことだから
毎日のように言われているんだろうけど
普通に受け流せばいいじゃん
いつもみたく無表情でさっ
なんでいちいちそこだけに反応してそんな表情してんの?
本当に意味不明なやつ
まぁ僕には関係ないけど
あぁいうタイプは本当に面白みがないから