第2章 卯の花月
山口忠side
クラスでも入学そうそう
話題になっていた
男子制服を着ていた女子がいるって噂で聞いて
ツッキーは相変わらずだったけど
あんな可愛い子がなんで女子の制服を着ていないのか不思議だったけど
誰もそのことを本人に聞こうとはしてなかった
声をかける度胸のあるものにしか知ることのできないらしいから
絶対僕なんかに興味はないだろうなぁ~
入学式で壇上に上がったときには
一目惚れってやつで
声が本当に可愛らしくって
いつまでも見ていたいって思ったこともあったし
でもクラスが違うから教室は遠いし
第一話しかける勇気させもないから
このまま話せないまま終わるんだろうなぁ~って思ってた
けど・・・・
まさか部活が一緒だったから
本当に運命って思った
でもツッキーも彼女のことが気になっているみたいで
ツッキー相手だと僕に望みは儚くも薄いだろう
それから女の子って思っていたから
更衣室の件ではビックリしていた
本当に男の子だったみたい・・・
あぁ失恋かぁ・・・
本当に男の子だとツッキーは無いかもしれない
僕にチャンスがあるかな?
そんな趣味はないけど
男の子って分かったとしても
桔梗くんは本当に可愛いから
それでもいかなって思ったりして・・・
あはは・・・
桔梗くんに迷惑かもしれないけど
もう少しだけ夢を見させてください・・・