第3章 わたしはとても素敵だと思います
作詞が出来たからと言われたのは打ち合わせが終わった二日後で私が最初に思った感想は早い、プロってすごいだった。
おねえちゃんはすでに仕事でいっぱいで行けないからと朝一この前とは違うスタジオに送ってくれた。
待ち合わせの部屋をビクビクしながらノックするとそこにはまだ私しかいなかった。
アコースティックギター、ドラム、ベース、そしてなんといってもドドーンと真ん中に佇んでいるのは私が愛してやまないグランドピアノ。
触ってもいいのかな・・・
試しにポーンと音を鳴らしてみるとよく調律された音が響いて思わず頬が緩んでしまった。
ピアノから離れおとなしく椅子に座って待っていると編曲を担当する人が入ってきた。
そして軽く挨拶を交わすとごめんねと一言いい仕事を始めた。
正直言って気が楽です!!