第29章 田中隊
2年2か月前、秀次が隊を組むとのことで
同時期に入っていた陽介と奈良坂と話をしており
東隊が解散するまでオペレーターをしている月見をスカウト。
同時期に二宮と加古も、各々隊を組むことに。
ちなみに、恵土とほぼ同時期に東隊も解散していた。
他の人たちの育成のためだとか。
その三輪隊成立よりも前
恵土がちょくちょく秀次へ様子を見に来ていることから
秀次と陽介と幼い頃からの仲で
既に昔から親睦がとても深いことが露見する中
陽介から「頼りになる先輩」と恵土を紹介されたことで
奈良坂は恵土に、那須のことについて相談を持ちかけた。
奈良坂「もともと、身体が弱い方ですが
トリオン体になれば元気に出来ますか?」
恵土「ふむ。一回会わせてくれないか?」
奈良坂「俺のいとこなんですが」
恵土「今すぐにでも会おう。今日でもいい。
いつがいいかすぐ連絡とれるか?」
奈良坂「は、はい;」
その当時、病弱で外出もあまりできず
ベッドの上からあまり動けずにいる那須を見るや否や…
那須「初めまして。よろしくお願いします(お辞儀」
恵土(こんなにも…
ベッドから動けなくて…大変な目に(涙目&震え)
…私が…助け出す!!(きっ!))
向き合った直後、病弱であったが故に大変だったことを読み取り
ぐわしっ!!(両手を握り締め)
恵土「よっしゃ私に任せろ!!
私がお前をボーダーにスカウトする!!
実際私は風邪をひいた時
トリガーを起動させたことがあるがぴんぴんしてたんだ!!
クリスマスプレゼントとして受け取ってくれ!!」
那須「え?;」
意味が解らず戸惑うばかりの那須に対し
凄まじい勢いを発揮する恵土に、思わず溜息をつく奈良坂だった;
当時、12月25日;
その後、鬼怒田を説得し
城戸司令と忍田本部長に土下座で懇願し
林藤支部長にトレーニングルームを貸してもらい
「体が弱い人をトリオン体で元気にできるか?」という研究に協力する形でボーダーに入隊し
半年後には自由に走り回って相手をハチの巣にするほど元気になった。