第16章 入院生活
がみがみがみがみくどくどくどくど
恵土「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい;(滝汗」
太刀川「…;(汗」
風間さん、ハイパー説教モード;
その頃テレビでは
嵐山「トリオンの弾丸の大雑把な構造は
威力を決める『弾体』
弾体が大気と反応するのを防いで射程を伸ばす『カバー』
その二つを飛ばすための『噴進剤』で
この三つにトリオンを振り分けてあるのだが
射程・弾速にトリオンを使う分
ほぼ全トリオンを威力に振っているブレードより、破壊力は弱くなっているんです」
「なるほど。
つまり、それを上げるためにシールドと融合していたのですね」
嵐山「はい」
菊地原「へえ」
対ステルス用のもやっていた
「姿の見えない敵についてですが」
太刀川「それに関しては
分子レベルに薄めたトリオンを360度周囲に放出して
通常なら一定の変化のみが起こるに対して
僅かな動きによる変化から読み取って攻撃してますね。
彼女の場合、地面に放出して
ステルス状態で跳んだり走ったりした時の風の流れ
つまり変化を
トリオンを通して感じ取り、攻撃しています」
「なるほど」
太刀川「もしくは、一瞬でバルブを全身に纏って
それを瞬時に360度周囲に対して
一気に放出して開放ってのもありますね。
否応なしに吹き飛ばされますし」
「おお。
シールドとアステロイドの融合技、『バルブ』。
バルブの生成時間は恵土さんの場合は相当短く
スコーピオンなどのトリガーを出すのと同じタイミングで出せるとか」
太刀川「ええ。
だからグラスホッパーと融合させてつくったものだとしても
当たって吹き飛ばされるまでは解りません」
はっはっはっと笑い飛ばしながら語る太刀川に対し
称賛しながら納得するキャスターだった。
菊地原「っていうか、これって話してもいいんですかねぇ?
ね、風間さ…ん…
取り込み中か;(汗」
この日、振り返った直後に見た光景を
彼(菊地原)は、一生忘れることはないだろう…
般若のごとく形相で
凄まじい炎と共に
今にも襲い掛からんばかりのオーラを放出しまくり
マシンガンのごとく、間も与えずに説教しまくる…
そんな彼(風間)を見たのは、これが初めてだったとか…;