第16章 赤いキミに【※】
『……はぁ…ッ…はぁ…はぁッ…』
イった反動で肩で大きく呼吸をする。
目の前には征十郎の顔があるようだが涙のせいでその視界はボヤける。
「…梓、イっちゃった?」
零れた涙を指で拭き取るとまた息が整っていないというのに征十郎が深くキスをしてきた。
『…ふあ…はぁッ…ッッ…く…ふッ…』
息を吸おうと必死に口を開くが征十郎の舌が口内を弄り唾液が喉につかえ苦しさが私を襲う。
その間も征十郎の指は先ほどと同じ位置にあったが段々と入口のほうへ指が伸びる。
『……っぷはぁ…ッッ…はぁッはぁッ…』
やっと征十郎の唇が離れまた大きく息を吸う。
「…ひくひくしてるね、ここ。」
指を入口にあてがい入れはしないもののその入口付近を指でいったりきたり。イったばかりだというのに私のそこはきゅんと疼きその征十郎の指を待ち侘びていた。
…くぷっ
『んぁぁ…ッッ!』
その指先の侵入を許すとそれを待ち侘びていた私は自ら腰を動かしその指をもっと奥へと誘う。
「…梓そんなに欲しいの…?」
征十郎の指の腹が私のナカを弄る。
男の人の指で弄られるのはゴツゴツした指のせいで痛く感じることがあったが征十郎の指はしなやかで触れられると自分のナカが熱くなり愛液が溢れるのがわかった。
『…んぁ…もッ…と…』
「もっと…どうして欲しいの?」
先ほどまで嫌がっていたはずなのに一回イっただけで私の箍が外れ更なるものを求めていた。征十郎の手首を自分の縛られた両手で掴みナカの壁面に指を擦り付ける。
『…もっと…ぐぅ…ッッて…ッ!』
「梓厭らしい…そんな焦らないで?…もう一本増やすよ?」
膣内に圧力を感じ征十郎の指が増えたと思うとその指をくいっと曲げ壁面を擦り始めた。
『…んぁぁッッ…そこッ……ぎゅうッ…て……きもちッ…い…ッッ…!』
私は征十郎の手首を固定し続けたままその指の動きに反応する。
『…せ…じゅろぉ…もっとぉ…ッッ…』
「もっともっとって…おねだりばかりして…。これでいい?」
満更でもなさそうに笑うとその指の動きが強く速くなった。
『…んッ!!…う…ぁぁ…んあああッ……また…イっ…ちゃ……あああああッッ…!!!』
征十郎の手首を握る手にグッと力が入ると今度は丸まった状態でヒクヒクと自分の身体が痙攣し二度目の絶頂を迎えた。