第15章 忘れられた誕生日
『みかーん!どこおるのー?』
「蜜柑ちゃーん」
「おーーーーい」
「蜜柑ちゃんこんな寒いのにずっと外いたら風邪ひいちゃうよー」
「出たっきりもう2時間だよ
蜜柑ちゃんもしかして迷子になったんじゃあ」
「どんなバカだよソレ」
「もしかしてこのまま家出かも」
『「ええっっ!」』
中庭へと出て行くと、真冬の冷たい風が吹いている
曇り空の為に、余計に寒さが身に染みる
「みんなに誕生日忘れられたと思い、傷心のまま、この寒空の下をさまよって・・
そしてそんな彼女を襲う不慮の事故・・っ」
『「ええっ」』
「こんな事なら誕生日気付かないフリなんてしないで、普通にちゃんとお祝いしてあげたらよかった・・」
「パーマがきついことばっか言うから・・」
「ちょっと!何 人のせいにしてんのよっ」
辺りを見渡しながら蜜柑を探すものの、姿が見えない
みんな不安な気持ちを口にしはじめた
「大体 みんなで誕生日気付かないフリしてサプライズパーティーなんて企むからややこしくなったのよ
誰よ、こんな企画たてたの!」
誰って・・・・
みんな蛍さんの方を向いています
「・・・・しょうがないじゃない
じらされている蜜柑をいるのって、おもしろいんだもの」
『悪女~~』
蛍の声が聞こえていたかのように、蜜柑が木の陰から出てきました
後ろからナルも出てきたから、きっと一緒に居たのであろう
そんなこんなで蜜柑ハッピーバースデイッ
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