第14章 大掃除
X'masから二日が経ちました
今日は大掃除の日です!!
「そこーさぼるなーっ」
辺りにはうっすらと積もる雪が窓越しに見えます。
暖房がついている事もあり教室の中はポカポカと温かいです。
もう今年が終わる。そんな事を思わせる行事の一環、大掃除が現在行われております。
まず午前中は各教室やロッカー、校舎の掃除です。
「外、大雪やなー」
『ほんまやなーめっちゃ寒そう』
「雪だるま作れそう!」
『雪合戦もな!!』
ほうきで教室内を掃きながらの蜜柑と会話していると、ガヤガヤと五月蠅い教室内からその声が鮮明に聞こえてきた
「こーらこらこらーっ、アンナちゃん・・
叱られるのが怖いからって苦手な給食の食べ残しをロッカーに入れちゃダメって言ったでしょー」
あの出来事からナルと全く喋っていない
むしろ、目も合わない・・っていうか私が目を合わせていないだけなんだけど・・
見れるわけないじゃん
「だって・・だって先生・・っ」
わーんっと泣き出してしまったアンナちゃん
ナルが少し焦ったように捨てようねーとか言ってる
それを見ていた蜜柑が捨てに行こ!ってアンナちゃんを連れてロッカーの掃除をし始めた
『あ・・あ、あたしもーっ』
「・・・・」
ナルと二人の状況になるのが怖くて二人を追いかけるように歩き出した
明らか怪しいなー・・あたし
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