第12章 暴走
「あの方がお怒りだ」
・・、初校長が怒っている?
『あたしが行かんかったから?』
「自惚れるな」
『じゃあ何で怒ってんの?』
「姿を見たら分かる」
『・・・・』
生徒達がたくさん居る街並みを抜け、建物の裏側に来た
人通りも少ない
瞬間移動のアリスを使うのであろう
空間の移動の為、アリスを使う時に発生する光が見えてきたのでそっと目を閉じた
「ああ"ぁああああッッ」
!!
な、なに!?
ここはいつも来る初校長の部屋の前
中から叫び声がする
この声は・・・・・
「お怒りだぞ、何とかしてくるんだ」
『な・・っ、何があったん・・?
初校長の声なん・・!?』
「自ら望んで来たとでも言っておけよ」
『・・・・』
「お前の態度に初校長は呆れていた
しかし、自分の意思でここに来なくては意味がないと言っておられた」
『・・・・』
「お前のせいで初校長が情緒不安定になっておられる」
『そんな・・初校長がこんな風になっているなんて・・』
この会話をしている際も、中から何かを壊す音と叫ぶ声が聞こえている
「ふふ、殺されないように気をつけるんだな」
そう言い残しこの場を去ろうとするペルソナ
『ちょ、ちょっと・・!!
なんであたしを連れてきたん・・?』
呼び止めるようにペルソナの服を引っ張る
「お前のその身体で初校長を喜ばせろ
私にはどうすることもできないだろう」
『そ、そんな・・』
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