第12章 暴走
「ウチもなんだかんだで棗にはお世話になったし、何かあげよっかな」
「あーらビンボー人のくせにムリしちゃって」
オレモーとどこからともなく聞こえてくる声
『ほなら誰が棗に喜んでもらえるか勝負しよか!』
「えーなそれ!!そうしよー!!」
というわけで、パーマ、ルカぴょん、きつね目くんに心読みくん、先生達もみんな合わせて総勢13人
"棗に誰が喜んでもらえるか合戦"の戦いの火蓋はこうしておとされたのでした
「では一番に選ばれた人への特典はどうしよっかなー」
んーっと口元に指を添わせながら考えるナル
何だよ特典って・・という声がどこからともなく聞こえてくるなか翼先輩からの発表です
「一番に選ばれた人が最下位に何でも命令できるってのはどうでしょう」
「はーい、いいと思いまーす」
パーマ、蛍が手を挙げ賛同したので私も一緒に手を挙げてみた
スタート!!!!
『何にしよっかなー』
どのお店に入ろうかと見渡している時の事だった
あいつの不気味に笑う笑みが見えたのは
道行く人がたくさん居るなかで明らかにオーラが違う人物
その人物から目線を外すことができなくて目の前に来るまでわたしは動けなかった
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