第10章 Zへ侵略
「蛍を助けたいんです
あいつらが入ってきた"穴"を探して、蛍の抗体液をもらわないと助けられないんです
だから"穴"の場所を教えてください!お願いします!」
総代表へと必死にお願いする蜜柑
ほんまに蛍の事が大事で大事でしゃーないんやな・・
「既に学園は解明と捕獲にむけて捜査を開始している
君達生徒個人が動いたところで何が変わるわけではない」
『・・・・』
「と言っても君達はきかないんだろうね」
「え」
「いいだろう、確かに穴は存在する。その場所も僕らは知っている」
「・・っ」
「だからといって僕らは君達にヘタに動かれるのを好まない」
「じゃあ・・っ」
「条件がある
君達の行動、高等部の穴の一件、これらすべて学園に察知されない事
殿内は今回の事件で本人も知っている通り本部のプロジェクト要員として既に名前が挙がっている
そして日向君、君も・・君達2人が居なくなれば当然そこから綻びが生じ君達の計画は本部に露呈する」
やっぱり・・秀ちゃんと昴はこっち側や
「このじじーはともかく
俺は奴らに本部のプロジェクト参加を受けるなんて一言も言ってねえ」
「いいだろう・・
しかし殿内が抜け、君達だけで何か出来るとは思えない
自己満足で敵を追いかけというだけなら、そんな危険なカケに僕らは乗る気はない
君達の不在をごまかせるのはせいぜい2日間。その間君らが穴を抜け、無事怪我もなく学園に知られることもなく目的を達成し学園に戻ってこれる勝算はあるのかい?」
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