第10章 Zへ侵略
病院を出て校舎の方へと歩いて行った
なんだか棗と一緒にいると、すごく心強い気持ちになる
校舎にくると聞き慣れたあの声がした
「なんでー?なんでそんな嘘つくのー・・?」
声がする方へ行き、そっとドアを開けてみた
泣いている蜜柑の姿と、蜜柑を抱き抱える殿の姿
翼先輩や委員長パーマもみーんな勢ぞろい
「お、おい・・じゃねえか・・!!」
一番に私達に気づいたのは殿内明良・・通称、殿
私の学生時代の後輩
私のことをって呼ぶ。私は先輩やぞ
『だ、誰のことです「潜入時名前!!」」
体調は戻ったん!?大丈夫!?
様々な声が聞こえる
『大丈夫大丈夫!!
自分のアリスと増幅のアリスですぐ治った!』
「そのアリス俺のだよお嬢ちゃん」
後ろから声がする
目を合わせるのが怖い・・
『ありがとうございます。おかげ様で治りました』
「蛍はまだあかんみたいやねん・・」
『さっき見に行った
あたしのアリスでもあかんみたい。専用の抗体液がないと・・』
途端にこの教室内がシン・・とした
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