第9章 Zの侵入
護送車が通るであろう道の側の木が生い茂っている辺りに降り立った
すぐ近くに柚香先輩が・・・
いや、ほんまに柚香先輩なんかまだわからんけど・・今まで何しとったんか、なんでZなんかに入ったんか、ほんまにいろいろ聞かなあかんよ、、、、
「潜入時名前、どうしたの?」
『え!いやいや何もない何もない!』
あはっあはははは!!っと笑いながら否定する
私が柚香先輩の後輩ってここじゃおかしすぎるやん!!もし出会っても取り乱さんようにしとかな、、
----ドゴッッ
「な、何!?」
突然の爆発音、、
これは護送車付近からの音だと思われる
「え・・」
蛍の発明品である盗聴できるパンダ型の耳当てを片手でおさえ、どんどん顔色が悪くなっていく蛍
『「・・・・・」』
様子がおかしい蛍を横に、黙りこむ私達
「蜜柑、潜入時名前、あたし達の計画は中止よ」
「え」
「今すぐここを去るのよ」
そう言いながら立ち上がる蛍
「やっぱ何か変なことおこってんの?」
そんな蛍を見ながら戸惑う蜜柑
『・・・・』
私も黙って立ち上がる
「私もよく分からないの
とにかくそれは後で話すから・・罰則は覚悟で、学園の人間を見つけて今すぐ初等部へ連れて帰ってもらうのが得策」
その言葉を聞いたわたし達はすぐ行動に移った
蛍がこんなに焦りながら行動に移そうとしいる
よっぽどやばい状況なんだ
その瞬間、、、、
----ガサ
「こんな所に子供・・・?学園の生徒か・・」
「急ぎましょう
今は逃げ切るのが先決です」
!!
凍りつく蛍が横に居る
でも私はドクんっと、ずっとずっと待ち続けた、でも届くはずのないものに出会えたような感覚になった
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